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TOP〉自動散水 |
| 自動散水の問題点と解決策 |
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さて、日本にゴルフ場は約2500箇所ありますがグリーンからフェアウェーまで芝生散水が自動で安定して行われているコースは10%以下と思われます。と言うのも、日本は米国と違い年間降雨量が多く、散水設備の稼働率(日数)が低いことが一因と考えられます。しかし、近年ベントグリーンでのプレーが主体となり、また温暖化の傾向で猛暑が続き、夜温が下がらなくなりました。これからの夏期は芝面温度の下がった夜間の自動散水が、ターフコンデションを最良に保つために最も重要な要素になってきました。また、労働力の合理化や高度管理への労働力シフトのためにも、重労働の手マキ散水をフェアーウェーも含めて自動化することが今後のゴルフ場経営の近代化へのひとつの要素と考えます。
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自動化方式の分類と比較
現在、日本のゴルフ場で用いられている自動制御システムは以下の方式があります。
@ 多線システム=従来型で1電磁弁当たりプラス線とコモン(-)線を配線する。
A 単線式デコーダーシステム=2芯ケーブルにデジタル信号を送り、地番 電磁弁を開閉するデジタル方式。
B無線方式=各ホールのスタンドコントローラーまで無線で、それ以降は水圧 チューブ又は電線で水圧弁や電磁弁を 開閉する方式。
C ソーラースタンド方式=各ホールに各々独立したソーラーコントローラーを配置し、
各々の親タイマーからの指令で電磁弁を開閉する方式。
■自動化方式の比較表
各方式の特徴を比較します。
(PDFファイル)
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自動化方式の問題点
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一般に自動散水方式は夜間に散水コントーラーから各電磁弁に開閉電気信号を送って順次散水していきます。 ゴルフ場の自動散水設備は散水必要性の優先順位順に、@G面散水 ATEE面散水 BFW面散水Cラフ面散水となる。全面散水となると150箇所程度の電磁弁に微弱な電流を遠方まで送って、作動させなければいけない。ところが導入から15年以上経つと、いろいろな問題点が重なって現れ、いつの間にか電磁弁が働かなくなる。この原因の問題点を探ってみます。
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オーダーメイド盤例 |
■問題点1=電線の不良
いずれの制御方式も電磁弁(電動弁含む)で開閉する限り電線を利用している。ここで問題なのは電線の接続箇所での接続処理方法である。ほとんど全てのゴルフ場の接続方法は圧着端子をかしめた後、融着テープとビニールテープ巻きで処理している。悪いことに、BOXに入れて埋めているので水没する。これが長い年月の間に、水が入り緑青が出て銅線が切れる。電線は芯数が多いほど、接続箇所(ハンドホールボックス)が多いほど、接続箇所の不良は起こりやすい。故に一番多く用いられている多芯式制御方式はいずれ不通になるという、宿命を元来持っているのです。 |

多線式の結線箇所
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■問題点2=室内散水コントローラー盤の不調
散水盤には工事業者が作ったオーダーメイド散水盤と(散水器)メーカー製散水盤の2種類がある。いずれも年数が経つとシーケンサーや電子基板がボケてくる。部品供給も終了しておりアフターができない制御盤も増えている。 |

スタンド式ソーラーコントローラ |
■問題点3=屋外スタンド式ソーラーコントローラの不調
この盤はパソコン用LSI基板回路を用いて制御している。元来パソコンとニッカドバッテリーをボックスの中に入れて炎天下・雨ざらしにして、何年間も正常に働く訳がない。まず、親タイマーが狂いだして指定時刻に散水しなくなる。所詮スタンド式コントローラーは使い捨てと考えた方がよいのではないでしょうか。 |
■問題点4=電磁弁の不調
電磁弁の構造はダイヤフラム(ゴム膜)を微妙な水圧差で開閉しているバランス弁である。(電線距離が長いので弱電で開閉させるためバランス構造を採用している)バランス弁はスリット穴に原水が通るのでゴミが詰まりやすい。池水を利用しているコースは要注意です。また、電磁コイルは誘導雷で焼けることがよくある。その上、近年は非鉄金属が高騰して電磁弁製造から撤退したメーカーも多く、砲金製電磁弁は非常に値上がりして、手がでないのが現状です。
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プラスチック製電磁弁 |
改造の方向
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それではグリーン、ティー(G,T)のみの自動化の場合とフェアウェー(FW)を含めた全面散水の場合について今後の改造方向を考えてみます。
○G,Tの自動化の場合
大方の場合、ソーラーコントローラーか、または、室内メーカー盤で制御されています。ソーラー方式は古くなると、バッテリー上がりや基板不良が原因で作動しなくなる。室内メーカー盤は多芯制御線の絶縁不良で作動不良が生じ易いです。このような場合、特定のグリーンだけの不調であればスタンド式乾電池コントローラーを個別に立てて、自動化するのが一番早く、安上がりに自動化が回復できます。ただし、集中制御ができないので、タイマー変更や雨天キャンセルは現地に出向く必要があります。
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乾電池式コントローラ |
○全面(G,T,FW)散水の場合
大方の場合多芯式ケーブルで制御されています。しかし、多芯ケーブルは、200芯(20芯ケーブル10列)程度のケーブルが管理事務所に集中し、結線接続箇所も20箇所程度あります。結線ボックス不明や接続箇所を直埋めされておれば、どの区間が不通かわからず、対処の方法がありません。そこでこのような場合お進めするのは”単線式デコーダー方式”です |

デコーダーとスリーM接続 |
このシステムは;
●コース管理棟にコンピューターを設置して集中管理方式で散水指令制御を行う方式である。
●電磁弁1個に1個のデコーダーを設置してパソコンからのデジタル信号を各電磁弁デコダーが聞き分け電磁弁の開閉を行う。
●結線箇所はスリーM社の防水端子を用いて水没しても、絶縁不良にならない接続方法を採用する。
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デコーダーと電磁弁 |
《散水コントローラーにコンピュターを利用したときの利点》
●フェアーウェーを含めた多チャンネルの複雑な散水方法が可能である。
●コース専用特注制御盤に比べて安価である。
●電磁弁ブロックの追加や散水順序の変更や、散水時間の変更が簡単。
(実際の使用に当たっては春用・夏用などのケース選択による。)
●散水実績を翌朝プリントアウトしてくれるので、データーが残せる。
●ウェザーステーションや携帯電話コントロールシステムなどオプションと接続可能。
(出先から散水ON/OFFの指令が行える)
●米国製の散水ソフトはパソコンやOSソフトの発達に伴って常に新しい散水ソフトを随時供給している。 |

コンピュターによる中央制御 |
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いずれにしても今後多くのコースで現在使用中の自動制御盤、不良が発生すると思われます。改造の折は是非ともコンピュター制御方式を御検討ください。これからの散水管理にコンピュターは必要不可欠です。 |
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