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フェアーウェースプリンクラーの追加工事 |
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建設当初から、グリーン面とティー面にスプリンクラーによる自動散水方式が導入されているコースはほとんどです。ところが、一番面積の大きいフェアーウェー面にスプリンクラーが設置されていないコースは多くみうけられます。しかし昨今の夏場は35度を超える猛暑が続く異常気象です。そこで、フェーアーウェー散水はあきらめて、焼けっぱなしにしておくと本当に芝枯れして、全面張り替えと言うことになりかねません。また、一昔のように、昼間プレー中にスタンドクラーを回し放しにするのも時代にマッチしません。
一方事業費は18ホール当たりのFWスプリンクラー追加工事は完全外注した場合は3000万円ほどかかります。そこで今回は自社施工方式で必要性の高いホールから毎年数ホールづつフェアーウェーの自動散水化に改善していく方法を提案します。
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芝枯したフェアーウェー |
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フェアーウェーのスプリンクラー追加工事の問題点
■設計上の問題点
@一列配置か二列配置か
昔は2列配置でラフまで散水しましたが、近年は予算の都合で1列センター配置が多くなっています。いづれにしても、各ホールのフェーアーウェー幅と水源水量及び予算額により、調査・決定します。
A水源容量と散水槽容量と流入量
一般に18ホール当たりフェーアーウェーに2日に1回の間断日数で4mm/日散水すると約300m3/日の水量が必要です。この場合、「既設ポンプ出力の良否」、「既設本管パイプ径の良否」、「既設散水貯水槽容量の良否」、「散水槽への流入量の過不足」など設計計画諸元を計算して、改造の必要箇所の有無を判断する必要があります。
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二列配置の散水風景

散水貯水槽
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■既設散水本管の探査が難しい
フェーアーウェースプリンクラー支管は既設散水本管から取り出し、分水します。既設本管を探す場合、電線ケーブルと同時埋設してある本管は、ケーブル探知機で簡単に探すことができます。しかし、塩ビパイプだけしか埋設されていないコースの散水本管位置を探査するのはほぼ不可能です。そのような場合は散水栓から分水することもあります。ただし、散水栓は40mmで配管径が細いので、必ずスプリンクラー散水テストを実験して、圧力が十分足りるかどうかを調査する必要があります。 |

散水テスト風景 |
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■自動化方式の選択
これもやっかいな問題です。現在グリーンやティーは自動化されており、今後フェアーウェーの増えたホール毎に自動化の中に組み入れていかなければいけません。
@全体を集中方式でヤリ替えて自動化する場合
既設のグリーン、ティー用自動散水盤に今回のフェアーウェーの散水ブロックを組み入れることは不可能です。この際管理棟からコンピュターによる集中制御方式にするのが一般的です。
Aフェーアーウェーに乾電池式スタンドコントローラーで自動化する場合
この方法はフェアーウェー支管配管の完工したホール毎にスタンドコントローラーを設置して、ホール毎にタイマー登録して散水指令する方式で、一番簡単に自動化できる方法です。しかし、この方式は各コントロラーが親タイマーを持っているので独立して作動します。スタンド盤が増えてくるといろいろやっかいな問題が発生します。
いずれにしても現状の自動化方式の老朽化具合をみながら判断することが重要です。
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集中方式

乾電池式スタンドコントローラー
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計画の手順
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■計画設計書の作成 |
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@一列配置か、二列配置か、またティー前ラフも散水対象にするか否かを決定し計画図面の作成を行う。
A間断日数及び散水深(mm/日)を決定し、一日散水使用量を算出し、水源容量との比較を行う。
B現在の「ポンプ設備出力」・「散水貯水槽容量」・「送水設備能力」でフェアーウェーの散水が可能かどおか、設備改造の必要箇所を調査します。
C自動化方式を検討します。
D全体の事業費を算出し、事業年数を決定し、単年度事業費を算出する。 |
(クイックで拡大図へ)

ホール別FW計画図
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■工事人員と工期
フェアーウェーの電磁弁数は概ね、ショートホール=1個・ミドルホール=4個・ロングホール=5個の64個前後が一般的です。(一列センター配置)
施工班は1班6〜7人の人員配置で2日で1電磁弁くくりが完了するものとします。(一日目=電磁弁取り出しと前日の芝張り。二日目=電磁弁以降の支管配管とスプリンクラー取り付け)
例えば毎年6ホールづづ3年で完了予定で計画すると、1年間に21電磁弁を施工する必要があります。(64電磁弁/18ホール当り÷3年)ですから作業日数は21電磁弁×2日=42日=2ヶ月半で6ホールの一年分が完了することになります。
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FW支管配管風景 |
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工事の手順
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■施工手順
フェアーウェー事業化の決定とフェアーウェー改造計画書が完了するといよいよ工事の着工準備です。工事の流れは次のようになります。
@ホールバイホールの施工計画図の作成
↓
A材料拾い出しと見積もり後材料手配
↓
B現地くい打ちと実施施工図の作成
↓
C既設本管の探査と分水と電磁弁の設置
↓
Dフェアーウェー支管配管とスプリンクラーの取り付け
↓
E自動化ケーブルの敷設と結線
↓
F通水試運転と出来高図の作成
自社施工の場合は赤字部分を自社にて施工ください。技術指導は引き受けます。
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FWスプリンクラーの取付

電磁弁の結線 |
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■施工方法
@既設散水本管探査方法
既設散水本管はφ100以上のパイプ径でなければ、フェアーウェー散水に必要な適性圧力が得にくくなります。既設出来高図で確認します。本管から分水する方法は以下の3通りあります。
○散水栓と散水栓をにらんで、たぶんこの辺に本管が走っているであろうと思われる路線を横断堀りする。
○グリーン制御用ケーブルがあれば、ケーブル探知機で簡単に本管位置を探すことができます。
○既設散水栓から分水する方法=新設電磁弁位置が散水栓から近い場合は散水栓をたぐり堀りしてφ50を探す。
以上のような方法で本管を探します。
A本管分水方法
分水方法は本管を切断せずにサドルをかましてφ50の穴をホールソでくり抜きます。これが”ぜったい抜けない塩ビパイプのつなぎ方”の第一歩です。
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ケーブル探知機

分水サドル |
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B電磁弁の設置
既設本管が深い場合(50cm以上)と浅い場合に分けて設置方法を変えます。
○本管が浅い場合
φ50で分水したVP50に直接「止水弁」と「電磁弁」を接続します
○本管が深い場合
50エルボで鳥居替えしにして「電磁弁」を浅く取り付けます。
いずれにしても本管と電磁弁までの間は一次側と呼び抜けやすいところです。”絶対抜けない塩ビパイプのつなぎ方”を遵守して丁寧に施工することが肝心です。
Cフェアーウェー支管配管とスプリンクラーの取り付け
いよいよ電磁弁以降(二次側)の配管施工です。
○芝切り機はソドカッター39cmの幅広を使用します。交差点部(チーズ、エルボ)は必ず直角切りをします。スプリンクラー間の途中はたわんで切ってもOKです。
○掘削はユンボで行います。バケツは25cm幅の細バケツをリースします。
掘削深は40cm程度が適当です。
○配管方法は「パイプの基本」章”ぜったい抜けない塩ビパイプのつなぎ方”を遵守して必ず管末は地上部で施工します。これば小石を入れない骨です。
○スプリンクラーの取り付けはスイングジョイントを接続し芝面から5mm下がりで取り付けます。周りの埋め戻しはよく突き堅めを行います。
○配管とスプリンクラーの取り付けが終わると、埋め戻しと芝張りです。
管の下部周りは足でよく閉め固めてください。雨が降って下がります。
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鳥居配管

電磁弁工標準図

地上部施工
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